FXを始めたばかりの初心者トレーダーは、まだ意味がよく分からないFXの専門用語がたくさんあると思います。
ポジション?pips?レバレッジ?スリッページ?
FXの専門用語は必ず早い段階で理解しておくべきです。
この記事では特によく使われるFX専門用語を初心者にも分かるように解説していきます。
あ行
ASK
買う時の為替レートのこと。
EA(エキスパートアドバイザー)
FX取引を自動で売買してくれるシステムのこと。
ECN口座
スプレッドが狭い代わりに取引ごとに手数料が掛かる口座タイプ。手数料込みでもスタンダード口座より総合的な手数料が安くなる。
IFD(イフダン)注文
新規の注文を出す際に、決済する価格も同時に決める注文方法。
MT4(エムティーフォー)
正式名称はMetatrader4で、主に海外FXで使用される取引ツールのこと。MT4さえあれば対応しているほとんどのFX業者のアカウントにログイン可能。
⇒MT4の特徴と使い方
NDD方式
トレーダーとインターバンクとの間にFX業者が仲介しない方式。FX業者はスプレッドによる手数料のみ徴収し、クリーンな取引環境を提供できる。
⇒FX業者のDD方式とNDD方式の違いとは?
エントリー
注文を出してポジションを持つこと。ポジションを持つ時の場所(価格)をエントリーポイントと呼ぶ。
追証
取引で資産がマイナスになってしまった時に不足分の追加入金を要求されること。国内業者は追証があり、海外業者には追証が無い。
オーダーブック
トレーダーたちの買いと売りの指値注文が並んで表示されている領域のこと。
か行
逆指値注文
指定した価格を超えたら買い、指定した価格より下げたら売る注文方法。
金融ライセンス
FX業者が金融庁の管理下でFX業を行うにあたり必要なライセンス証のこと。金融ライセンスを取得せずに運営しているFX業者は利用しないほうがよい。
クロス円
米ドル以外の外貨と円の通貨ペアのこと。
例)豪ドル円・ユーロ円・ポンド円など
経済指標
各国の政府が発表する「経済に関する統計」のこと。今後の経済動向を見るのに重要で、指標が発表された直後に為替レートが大きく変動することが多い。
さ行
指値注文
事前に価格を設定して、その価格に到達した時に自動で約定させる予約制の注文方法。
例)米ドル110円で指値買い注文の場合は、米ドルが110円まで落ちてきたら自動的に買うことができる。
三尊天井
トリプルトップとも呼ばれるテクニカル分析の1つ。
⇒三尊・逆三尊の特徴とエントリーポイント
CFD取引
1つの口座で株や貴金属・エネルギー・指標などの取引ができる取引。基本的にはFXと変わらない。国内は為替のみの業者が多く、海外業者はFXもCFDも同時に行える。
ショートポジション
約定したあとの売りの注文のこと。ポジションを約定して初めて損益が確定する。
スイングトレード
1度ポジションを持ったら数週間以上持ち続ける、長期を見越したトレードスタイル。
スキャルピング
注文を入れてから決済までが非常にはやいトレードのこと。短時間で小さな値幅の利益を取りにいくスタイル。
ストップ狩り
FX業者が故意的に為替レートを操作してトレーダーのストップ注文を発動させ、顧客を負けさせる行為。ストップ狩りをするFX業者の信頼性は著しく下がる。
ストップロス
現在持っているポジションが、自分で設定したレートで自動で損切りが掛かるようになる予約注文。
スプレッド
為替レートにおける買い値(Ask)と売り値(Bid)の差額のこと。この差額が手数料となってFX業者の利益になっている。
スワップポイント
ポジションを保有したまま日をまたぐことにより、一定の金利を受け取るor支払う仕組み。例)ドル円10,000通貨のロングポジションは1日に+80円のスワップポイントが貰える。
スリッページ
指定したレートと実際に約定したレートとの差。注文が「スベる」とも表現する。
例)米ドル100円に売りのストップロスを設定していたのに、実際には100.2円で約定してしまい予想以上に損をした等。
ゼロカット
取引により資産がマイナスになってしまった時、口座残高がマイナスにならずに0円で止まること。ゼロカット方式のFX業者は追証が無いので初心者も安心できる。
損切り
収支がマイナスになっているポジションを決済して、損失を確定させること。
た行
高値
一定の期間中における最も高い為替レート。
例)昨日の米ドルの高値は102.5円だった等
建玉(たてぎょく)
注文が成立したあとの、その取引のこと。ポジションとも呼ぶ。
建値(たてね)
ポジションが成立した時の最初の価格。
例)米ドル105円でロングポジションを持った時の建値は105円。
チャート
為替レート(通貨の価格)を時間軸でグラフ化したもの。
通貨ペア
米ドル円(USDJPY)や豪ドル米ドル(AUDUSD)のような、国の通貨を取引対象としたもの。米ドル円の場合は米ドルの価格を円で表したこと。
DD方式
トレーダーとインターバンクとの間にFX業者が仲介として入る方式。
デイトレード
ポジションを翌日まで持ちこさずに、1日以内に決済するトレードスタイルのこと。
テクニカル分析
チャートから未来の相場の動きを予想して分析すること。
⇒よく使われるテクニカル分析まとめ
ドテン
ロングポジションをショートポジションに、ショトートポジションはロングポジションに変えること。つまり買いと売りの方向を逆にすること。
な行
成行注文
現在の買値または売値ですぐに約定させる注文方法。ストリーミング注文とも呼ぶ。
難平(ナンピン)
損失が膨らんだ時に同方向のポジションを増やして、平均取得価格を緩和させる手法。
例)米ドル110円で買い、100円に下がったところで更に同数買うことで、105円で買ったことにすることができる。
は行
始値(はじめね)
特定のロウソク足における始まりの価格。
ヒゲ
ロウソク足において始値と終値で囲まれた長方形(実体と呼ぶ)から上下にはみ出している線のこと。ヒゲの先端は最高値と最低値を表す。
BID(ビッド)
売るときの為替レート。
pips(ピップス)
値動きの単位のこと。FXでは為替レートの値幅は必ずpipsで表現する。
例)米ドル円のロングポジションを50pips(0.5円幅)で利確した。
ファンダメンタル分析
経済の動向や大きな事件によって為替レートが影響を受けることを予測すること。
例)北〇戦がアメリカにミサイルを打ったので米ドルが下落
平行チャネル
平行な複数のトレンドラインを引くテクニカル分析の1種。
⇒平行チャネルの特徴とエントリーポイント
ポジション
注文成立後、未決済の取引の状態のこと。買い注文の取引はロングポジション、売り注文の取引はショートポジションと呼ばれる。
ま行
ミラートレード
ミラトレと呼ばれ、他人のトレードを真似する手法。
戻り売り
下げトレンドの時に、一時的に高騰したタイミングを見計らって高値でショートポジションを入れること。
揉み合い
一定の価格幅で上下している状態のこと。
や行
約定
注文が通って取引されること。いかに速く注文が通るかどうかの指標を約定力と言い、約定力が低いFX業者はなかなか注文が通らないことが多くなる。
安値
一定の期間中における最も低い為替レート。
例)昨日の米ドルの安値は99.5円だった等
有事のドル買い
災害や戦争などで世界情勢が傾いた時、世界的基軸通貨であるドルが買われやすくなる現象のこと。
ら行
ライトセーバー
相場が短期間で上下に激しく動き、1つのロウソク足に大きな上ヒゲと下ヒゲを作ること。
確かに形がライトセーバーに似ている(笑)
利確
利益確定の略。含み益が出ている状態でポジションを決済し、利益を確定させること。
リクオート
注文を出した際に、その時の価格で約定することをFX業者から拒否されて注文が通らないこと。リオクオートをしてくるFX業者は信頼性が著しく落ちる。
リバウンド
レートが暴落した後、急激に上げ始めること。
リミット
現在持っているポジションが、自分で設定したレートで自動で利確される予約注文。
両建て
同じ銘柄においてロングポジションとショートポジションを同時に保有すること。
レバレッジ
お金を担保にそれ以上のお金を借りて、大きなトレードをすること。
(例)レバレッジ400倍のFX業者で10万ドル(1000万円)の注文を出すのに必要な証拠金は250円。
レンジ相場
一定範囲内でレートが上下し続ける相場のこと。
ローソク足
チャートにおいて価格推移を表しているロウソクのような形をしたもの。時間軸
ロールオーバー
保有しているポジションを翌日以降に持ち越すこと。
ロット(LOT)
注文の際の取引数量の単位のこと。現在、国内FX業者は1ロット=1万通貨単位、海外FX業者は1ロット=10万通貨単位が主流。
ロングポジション
約定したあとの買いの注文のこと。ポジションを約定して初めて損益が確定する。